安いギターはダメなの?レスポールが欲しいけどepiphoneってどうなの?

安いギターはダメとか、安いギターで練習してもうまくならないとか、ギターは10万円以上のものを買ったほうがいいとか色々と言われていますが、リーズナブルなギターはダメなんでしょうか?

epiphoneのギターを見ながらリーズナブルなギターと高級ギターを比較したり、違い解説していきます。

1.Gibson USAとepiphoneってどれくらい値段は違う?

Epiphone / Inspired by Gibson Les Paul Standard 50s  ¥ 62,480 (税込)
Gibson USA / Les Paul Standard 50s  ¥ 289,300 (税込)

2023年2月11日に石橋楽器さんに在庫があった2つのレスポールですが、Gibson USAはepiphoneの4.6倍します。

ギターに興味がない人からしたら、見た目ほとんど同じでこれだけ値段が違うと意味不明ですね。

Gibson LesPaulとepiphone LesPaulの詳細は過去の記事を見てください。

sevencloud.hatenablog.jp

sevencloud.hatenablog.jp

2.どうしてそんなに値段が違うの?

木が違うから?人件費が違うから?色々言われますもちろん木材のランクは違いますし、複数の木材を貼り合わせているか1ピースなのかなど材料費の違いはあります。

Gibsonレスポールは現在はどうやら2ピースマホガニー、2ピースメイプルトップ、マホガニーネック、ローズウッド指板、産地は公表されていないのでわかりません。

実際に木材を販売しているaimokuさんで木材価格を見てみるとランクの高いカーリーメイプルを使用したりしても10万円で収まると思います。
aimoku|楽器の木材用材の販売加工

289,300円から100,000円引いても189,300円です。まだ3倍します。

2016年時点の情報ですが、Gibsonの従業員は約450名、日産約450~600本とのこと。アメリカの平均労働日数は240日、平均年収は7万ドルくらいですが、年収1000万円、日産450本として1本あたりの人件費は約4万円です。

189,300円から40,000円引いて149,300円、まだ2倍以上。

原価としては中国とアメリカなので設備費用も違いますし、パーツや塗料なども違いますが、一番大きな価格差の要因は利益部分だとわかる思います。

高級ギターは手間がかかり生産も少なく、売れる本数も少ないので、販売も製造も利益率を高くとっています。

それくらいGibsonは魅力的、高くても売れるということですよね。

3.作りはどうなの?

リーズナブルなギターは、やはりコストの掛け方が違うので、色々な部分でプレイヤー目線でない所があります。

ボディも複数の木材を貼り合わせています。ネックもネック本体、ヘッド、ヒールと3ピースになっています。

ナットの仕上げやフレットのエッジの仕上げなど少し気になるところはありますが、全体的にはよくできていると思います。

 
(左:epiphone、右:Gibson

4.音はどうなの?

正直なところGibsonレスポールとは大分音は違います。違いますが音質が悪い訳ではなく、Gibsonレスポールの音ではないという意味です。ギターとしては十分使える音が出ます。

Gibsonレスポールの音が出したくてepiphoneを買うとなんか違うとなると思います。やはりGibsonの音はGibsonでないと出ないという感じです。ここは好みの問題も大きいので、実際に弾いてみて気に入れば全然ありなギターです。

5.カスタマイズも楽しめる

ギターは自分好みにカスタムするのも楽しい。Gibsonだと自分でカスタムするのはちょっと勇気が要りますが、epiphoneなら思いっきり楽しめる。

気になる部分を自分で修正したり、ペグを交換してみたり、配線を変えたり、色々カスタムすると愛着も増します。

a.ナットを加工

弾きやすくするため改造していきます。まずナットが角張っていてローポジションが弾きにくいので、角を落として握りやすくします。

紙やすりがあれば簡単にできます。ギターを傷つけないようにマスキングを忘れずに。

このようにナットを加工すればかなり弾きやすくなりストレスがなくなると思います。