Gibson Custom(ギブソン・カスタムショップ)の変遷

レスポールが好きな人は、どうしてもCustom Shop(Gibson Custom)とレギュラー(Gibson USA)との違いが気になる。そして、カスタムショップ製の年式による違いが気になりますよね。

1993年12月カスタム・ショップとして独立したファクトリーが立上げられたところからGibson Customの歴史が始まり、様々な仕様変更をしています。

マニアックな仕様変更が多いので、実物を見てもほとんどわからないと思います。ちなみに買取価格は比較的大きな変更があった年を境に2005年以前、2006~2013年、2014~2018年、2019年以降で分けられることが多いです。

最近は1999年製が良いと人気があり、高く買取されています。

 

仕様変更まとめ

変更点
1999 ・ヘッドストック、ボディ、トップカーヴを中心とした外形全体のリファイン
・ボディ・トップ・バインディングのスリム化
・ネックセット位置変更(付随してブリッジ、テイルピース、コントロールノブ位置変更)
・サンバーストカラーのリファイン
・オールド・スタイル・ナイトロセルロース・シンフィニッシュ
・オールドスタイル・チェリーフィラー・バック
2001 ・アルミテイルピース採用
・指板のバインディングをスリム化
2002 ・チューナーホール位置変更
・指板インレイ変更
・ノンワイヤーABR-1採用(後年~‘03年に再びワイアード
・薄型スイッチワッシャー、ジャックプレート採用
CTSポット採用、コンデンサー変更
・バーストバッカー・ピックアップType2 & Type3
2003 ・ブラジリアン・ローズウッド指板仕様(同年上期で生産完了)
・ネック形状リファイン
バンブルビーキャパシター採用
・バーストバッカー・ピックアップType1 & Type2
トラスロッドのルーティング変更によるトラスロッドカバー位置変更
2004 ・Custom Authentic(現在のVOSに近い仕様)発売
2005 ・ボディバックのアニリンダイフィニッシュ終了
2006 ・VOS(Vintage Original Spec)発売
2009 ・ピックガードのビスがプラスからマイナスに変更
トラスロッドカバー位置修正
・ペグの取り付け位置修正
・ヘッドシェイプ修正
・リテイナーの無いABR-1ブリッジを採用
・ネックシェイプ変更
・デルリンナット採用
2013 ・ネックジョイントをハイドグルー(膠)に変更
・チューブレストラスロッド採用
・ボディバックカラー変更(アニリンダイフィニッシュ再開)
・ロングスタッドボルトに変更
・ペグボタンを半透明に変更
・Custom Bucker・ピックアップ
セルロースインレイ(ポジションマーク)採用
バインディングを乳白色に変更
※Collector’s Choice発売
2014 ・指板接着をハイドグルー(膠)に変更
※Historic Collection販売終了
2015 True Historic発売(~2018)
・生産本数はヒスコレの約30%未満
(年間生産本数1958モデル:300本 1959モデル:800本 1960モデル:200本)
・Double Carved Top採用
・ボディシェイプと厚みの見直し
・ストラップボタン(ストラップピン)の位置見直し
・ロールドバインディング採用
・オリジナルに近い形状のフレット採用
・プラスチックパーツ改修
・ペグのプラスティック部分に、製造過程で発生する折られた跡を再現
・ピックアップカバー見直し
・トップ材とバック材の接着にハイドグルー(膠)採用
・ヘッドべニア(突き板)を薄く変更
・より硬度が高いラッカーに変更
・ヴィンテージグロスフィニッシュ採用
2018 ・True Historicが終了
・Hisotric Collection始動(True HistoricパーツやCustom Buckerを引継ぎ)