Gibson LesPaul カスタムショップとレギュラー比較

Gibson LesPaul 比較

Gibson Custom 1957 Les Paul Goldtop Reissue VOSとGibson USA Les Paul Standard ’50s P90を紹介しましたが、今回はこの2モデルを比較したいと思います。

 

同じギブソンなのに値段が全然違う。カスタムカスタムショップとレギュラーラインのレスポールってなにが違うのと思う人は多いでしょう。今回は外観を中心に比較します。

 

※本文中では、Gibson Custom 1957 Les Paul Goldtop Reissue VOSをカスタムショップ、Gibson USA Les Paul Standard ’50s P90をレギュラーと表記しています。

 

1.ヘッド

左:カスタムショップ、右:レギュラー

ヘッド部分は見た目が結構違います。

Gibsonのロゴ

ロゴの字体は同じようですが、黄色味がかっていています。レギュラーは文字だけが埋められているが、カスタムショップはもう少し大きな淵があります。

・LesPaulのシルクスクリーン

まず場所が違います。カスタムショップのほうがGibsonのロゴに近い位置にあります。LesPaulの字体は同じようですが、ペイントやMODELの字体が違います。レギュラーはクリアーの下に書かれていますが、カスタムショップはトップクリアーの上から書かれているので、擦ると削れます。

・ペグ

カスタムショップはブッシュ式、レギュラーはナット締め式で互換性はありません。ヘッドの穴の大きさが違います。レギュラーの場合は、加工なしでグローバー・ペグ交換できます。

トラスロッド・カバーの形状

カスタムショップは縁の白い部分が広く、細見な形状です。

・ナット

カスタムショップはナイロン系のナットですが、レギュラーはGraph Tech(人口象牙?)です。

・ヘッドの形状

同じような形状ですが、微妙に違います。カスタムショップのほうが少しほっそりして見えます。ヘッドトップの山の形状も少し違います。

左:カスタムショップ、右:レギュラー

カスタムショップは突板が柊(ひいらぎ)ですが、レギュラーはプラです。

左:カスタムショップ、右:レギュラー

カスタムショップのシリアルはスタンプですが、ダークバックはシルクスクリーンと同じようなスタンプです。レギュラーは刻印でMADE IN USAも入ってます。

 

2.ネック

左:カスタムショップ、右:レギュラー

ポジション・マークの形状が異なり、カスタムショップは鋭角ですが、レギュラーは丸くなっています。個体差かもしれませんが、カスタムショップのほうがやや透明感が強くキラッとしているような気がします。

左:カスタムショップ、右:レギュラー

指板はカスタムショップのほうが目が詰まっていてつるっとしています。バインディングはカスタムショップのほうが少し薄いです。フレットは、どちらも細めですが、カスタムショップのほうが少し細いです。

ネックシェイプはレギュラーのほうがやや薄めです。

 

3.ピックガード

左:カスタムショップ、右:レギュラー

ピックガードは、材質が違います。どちらもプラ成型ではなく切出しですが形状も少し違います。ネジもカスタムショップはマイナス、レギュラーはプラスです。

 

4.スイッチプレート

左:カスタムショップ、右:レギュラー

トグルスイッチプレートは、カスタムショップはクリーム、レギュラーはベージュです。文字も異なります。

 

5.コントロール・ノブ

左:カスタムショップ、右:レギュラー

よく似ていますが、コントロール・ノブも異なります。カスタムショップは少し黄色味がかっています。レギュラーは透明です。

 

6.ブリッジ、テールピース

左:カスタムショップ、右:レギュラー

ブリッジ、テールピースとも少し形状が異なります。ブリッジの取り付けもカスタムショップはボディに直接ネジが打たれていますが、レギュラーはスタッドが打たれています。

 

7.ボディバック

左:カスタムショップ、右:レギュラー

カスタムショップは1ピース、レギュラーは2ピースのマホガニーです。

 

8.バインディング

左:カスタムショップ、右:レギュラー

バインディングもカスタムショップは黄色味がかっていて、レギュラーはクリーム色です。カスタムショップはバインディングがきれいに見えていますが、レギュラーは塗装がバインディングにかかっていて正面から見るとレギュラーはバインディングが薄く見えます。

 

9.コントロール・キャビティ

左:カスタムショップ、右:レギュラー

どちらもハンドワイヤードですが、カスタムショップは50年代のレスポールと同じ方法で配線され、すべて網線が使われています。レギュラーはボディに取り付ける前に予め半田付の作業ができるように金属プレートにポッドが取り付けられています。

コンデンサは、カスタムショップがバンブルビーのレプリカ、レギュラーはオレンジドロップです。ザグリの形状も異なります。

 

10.ジャック・プレート

左:カスタムショップ、右:レギュラー

カスタムショップは切出しですが、レギュラーはプラ成型です。

 

11.ストラップ・ピン

左:カスタムショップ、右:レギュラー

どちらもアルミのようですが、レギュラーのほうが大きくストラップが外れにくくなってます。

 

12.ハードケース

左:カスタムショップ、右:レギュラー

左:カスタムショップ、右:レギュラー

カスタムショップのケースはオリジナルのレプリカで見た目はかっこいいのですが、ホールドはいまいちです。レギュラーのケースのほうがクッションもしっかりしていてギターを守るという意味ではレギュラーのケースのほうが良さそうです。

外観を中心にカスタムショップとレギュラーのレスポールを比較しました。