ITに無関係では生きていけない時代になってきました。普段よく使ってますがITってどういう意味かと聞かれるとあれってなりますよね。
ITとは、情報化技術(Information Technology)のことですが、なんとなく使っていて案外出てこないものですね。
PC(パソコン)を使っていて普段よく使うような用語をまとめてみました。わからない用語があればチェックしてみてください。
【目次】
PC(パソコン)関係用語
1.Computer
コンピュータとは、いつも使っているPC(パソコン)、スーパーコンピュータ、スマートデバイスなど様々なものの総称です。
コンピュータはハードウェアとソフトウェアで動作しています。
ハードウェアは大きく分けて5つの機能で構成されています。
①入力機能・・・データを入力する機能
②記憶機能・・・データやプログラムを記憶する機能
③制御機能・・・プログラムの命令を読解し、他の機能を制御する機能
④演算機能・・・制御機能の指示に従い、演算を行う機能
⑤出力機能・・・処理結果を出力する機能
2.CPU(Central Processing Unit)
中央処理装置や中央演算処理装置とも言われます。上記の③制御機能と④演算機能をあわせた処理機能を担っています。
CPUの性能はクロック周波数やコア数などで示されることが多いです。Intel Core i7-10700K 3.8GHz 8コアのような感じです。3.8GHzとはクロック周波数を表し、コアが8個あるのでマルチコアプロセッサと呼ばれます。
・マルチコアプロセッサ
性能向上のために1つのプロセッサに複数の制御・演算装置を内蔵しているプロセッサのことです。
・クロック周波数
プロセッサ内部では命令実行のため多くの回路が協調して動作しており、そのタイミングをとる信号をクロック信号と言います。同じ種類のプロセッサであればクロック信号の周波数(クロック周波数)が高いほど高速に動作するため処理能力が高くなります。
マザーボードに配置されている装置もクロック信号に同期して動作しますが、一般的にはプロセッサの数分の一の周波数になっておりバスクロックと呼ばれます。バスとはデータをやり取りするためにつながれている回路(伝送路)のことです。
3.記憶装置(メモリ)
半導体メモリ(ICメモリ)とよばれる素子が用いられROMとRAMに大別できます。
・ROM(Read Only Memory)
不揮発性のメモリ。電源を切ってもデータが失われない。SDカードやUSBメモリなど。
・RAM(Random Access Memory)
不揮発性のメモリ。電源を切るとデータが失われる。DRAM、SRAMに大別できる。
・主記憶装置(メインメモリ)
一般的にメモリとよばれることが多く、マザーボードに挿されているメモリのこと。
・キャッシュメモリ
主記憶装置(メインメモリ)とプロセッサとの速度差を埋めるためのメモリで1次キャッシュ、2次キャッシュなど多段階層で構成されています。
4.HDD(ハードディスク)
ハードディスク(磁気ディスク)は、記憶容量が大きく、アクセスもそこそこ速い、補助記憶装置の代表格です。ノートパソコン(ラップトップ)などで使われる2.5インチとデスクトップなどで使われる3.5インチがあります。
ハードディスクは磁性体を塗布したディスクに磁気でデータを記録し、読み取ります。ディスクは両面記憶可能で数枚がセットされています。このディスクのことをプラッタと呼んだりします。
・ハードディスクの問題点
ハードディスクの問題点は、保存や削除を繰り返すとデータが分断され不連続となること、ファイルの断片化(フラグメーション)が起こることです。ですので時折デフラグメーション(デフラグ)という作業を行う必要があります。
また、ハードディスクは高速にディスクが回転し磁気ヘッドが頻繁に動いているので衝撃に弱く、コンピュータの装置の中では故障率が高いです。
5.SSD(Solid State Drive)
半導体素子を記憶媒体に用いた補助記憶装置です。SSDは1.8インチ、2.5インチ、M.2などの種類があります。2.5インチのHDDと簡単に置き換えられる2.5インチのSSDが主流でしたが、最近はより高速なインターフェイスに接続可能なM.2のNVMeがよく利用されています。
SSDは、可動部分がなく耐衝撃性が高く故障しにくく、消費電力が少ないです。また、アクセスが早い、特にランダムアクセスはHDDと比較にならないほど高速です。
但し、近年は大分安価になりましたが、HDDと比較するとまだまだ高価です。
・その他補助記憶装置
USBメモリ、SDカード、CD、DVD、Blue-Ray Discなど様々な補助記憶装置があります。
最近は外付けSSDが小型化し、電力消費が少なくUSBに挿すだけで使えるためUSBメモリを使う機会が少し減ってきています。
近年のパソコンにはディスク・ドライブが搭載されていないものが多くなって、他者とのデータの受け渡しもクラウド利用という方法あり、CDやDVDを使う機会も減っているように思います。
よく使うIT関連の単位
1.bps(データ転送速度)
データを転送する速さでbps(ビット/秒)で表します。
USBの規格を例にすると
USB1.1・・・12Mbps
USB2.0・・・480Mbps
USB3.0・・・5Gbps
USB3.1(Gen1)・・・5Gbps
USB3.1(Gen2)・・・10Gbps
USB3.2・・・20Gbps
のようになります。家電量販店で特価でUSBメモリが売られている場合などは旧規格のUSB2.0であまり速くないものだったりするので、注意して買うようにしましょう。
その他通信の転送速度も同じくbpsを使います。光ファイバーの1Gbpsや10Gbpsというのを目にしたことがあると思います。
よく話題になる無線通信の規格も書いておきます。
・4G(LTE)
100bps以上の高速通信を可能にした無線通信サービスの総称です。
・5G
10Gbps以上の高速通信が期待される無線通信サービスの総称です。
2.dpi(dots per inch)
プリンタの印刷精度やスキャナの読取精度などで使われます。1インチ(2.54cm)あたりのドット数という意味で数値が大きいほど精度が高いです。解像度といわれたりもします。一般的には300~600dpiくらいで使うことが多いです。
3.画面解像度
同じ解像度という言葉を使うことがあるので、ややこしいのですがPCモニターやテレビで使う解像度とは定義が違います。
PCモニターやテレビの画面解像度とはその画面の横と縦にどれだけの画素があるかのことです。フルHD(フルハイビジョン)とは、横に1,920縦に1,080の画素(ピクセル)があるという意味で1,920×1,080と表します。フルHDは、横に約2,000画素あるので2K(=2,000)とも言われます。つまり、よく言われる4Kとは横に約4,000画素という意味です。
実際の画素数は以下のようになります。
4K・・・3,840×2,160
8K・・・7,680×4,320
4.フレームレート、リフレッシュレート
画面関連でもう1つ。ゲーミングPC用のモニター(ディスプレイ)やゲーミングノートなどでよく144Hzとか240Hzと書かれているのを見たことがあると思います。また、ゲームの設定や動画サイトなどでは60fpsや120fpsと設定できるを見たことがある方もいるかと思います。
fps(Frames Per Second)とはフレームレート、Hz(ヘルツ)とはリフレッシュレートを表しています。
フレームレートとは、PCから1秒間に出力される画面(コマ)の数
リフレッシュレートとは、モニター(ディスプレイ)が1秒間に更新される回数
を表しています。
フレームレートとリフレッシュレートがズレるとどうなるかという話もありますが、今回は割愛します。
これくらいの用語がわかっていれば家電量販店で買い物する際も困らないと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。